白黒映画の魅力とおすすめの名作10選!いま見ても面白い名作たち

白黒映画には、現代にも通じる魅力あふれる名作がたくさんあることはご存知ですか?

他の人が見ていないような映画が見たい、隠れた名作が見たい。
そう思うことってありませんか?

そんな作品は、白黒映画にたくさんあるんです。

とはいえ、白黒映画に名作があるのはなんとなく知ってる、そういうイメージはある、だけど詳しくは分からない。
もしくは、古いものには興味が無い、魅力が分からない、という方もいらっしゃるでしょう。
特に40代以下の人は、あまり見たことのない人が多いと思います。

しかし、そんな古い白黒映画でも、時代を超える魅力溢れた名作がたくさん存在します。

自分もまだ20代ですが、見てみると「意外と面白い!」って思える作品がたくさんあったんです。
例えば、『ローマの休日』は見たことがある人も多いのではないでしょうか?

あのような名作は、他にもたくさんあるんです!
それに、「オードリー・ヘップバーンより可愛いんじゃない!?」って思える女優さんもたくさんいます!

今回は、そんな白黒映画の魅力とおすすめの名作をご紹介したいと思います!

白黒映画の魅力

映画「ローマの休日」の画像

カラー映画が主流となった中で、白黒映画なんて見て面白い?と思う方もいるかもしれません。
昔の映画だし、難しい話とか古くさい恋愛映画ばっかりじゃない?って感じる人もいらっしゃるでしょう。

でも最近、昔の映画を楽しむ若い人たちは増えているんですよね。
そんな人たちが言っている通り、いま見ても心に響く白黒映画はたくさんあるんです!

例えば、最初にも例に出した『ローマの休日』。
オードリー・ヘップバーン主演の恋愛映画で、現在でも人気のある作品です。
地上波で放送されることもありますよね。
日本で最も有名な外国の白黒映画と言えるのではないでしょうか。

この『ローマの休日』をご覧になった方ならば、白黒映画の魅力も分かっていただけると思います。
色がついていることに越したことはありませんし、分かりやすいのは確か。
それでも、その情報量の少なさを逆に武器にしているのが白黒映画ならではの技法なんです。

「マッドマックス」は白黒版も公開

近年『マッドマックス』の新作、『マッドマックス 怒りのデスロード』が大ヒットを記録しました。
この作品は、最初にカラー版を公開し、その後白黒版も公開されました。

監督を務めたジョージ・ミラーはこの白黒版について、 「白黒で見ることによって映像はもっと抽象的になる」「色の情報が少ないことでなぜか魅力的に見える」と、魅力を語っていました。

言葉では伝えづらいですが、雰囲気が一番の魅力だと思います。

『マッドマックス 怒りのデスロード』の白黒版でも、カラー版以上にウォーボーイズたちから不気味さが溢れ出て、恐怖を感じさせる一つの味になっているんです。

白黒映画にはその時代だからこその魅力がある

不気味さ以外にも、ラブストーリーなどではノスタルジックな雰囲気や哀愁も漂って、オシャレで大人な雰囲気の映画として確立しています。
この大人な雰囲気であったり、レトロさやクールさ、オシャレな感じは、カラー映画では味わうことができません。

また、物語やセリフにも、古臭さ以上に今では描けない濃さがあります。
特に1941年に公開された「市民ケーン」は、第二次世界大戦の真っ只中。
この時代の人々が作り上げた映画には、力があります。

戦前、戦時中、戦後直後の人たちだからこそ描ける人間ドラマ。
現代にない魂が込められた作品であることも、白黒映画の魅力の一つなのです。

数々の傑作を生んだ白黒映画の歴史

「白黒映画」の歴史の画像

続いて、白黒映画の歴史を振り返ってみましょう。
ここを見ていただけると、より魅力が分かってもらえると思います!

とりあえず、昔のことでしょ?
って思うかもしれませんが、ここを知っておくと今の映画も10倍は楽しめるようになると思います!

最初の映画はスクリーンに映像を映し出すだけだった

映写機がスクリーンに映像を映し出す画像

まず最初の映画は、物語がなく、撮影した映像をスクリーンに映し出すところから始まりました。

その中で世界最初の映画と呼ばれるものが、1895年にフランスのリュミエール兄弟による『ラ・シオタ駅への列車の到着』です。

今となっては、駅のプラットフォームに蒸気機関車がやってくるというだけの映像で、時間もたった50秒しかないのですが、当時はそれが衝撃的だったそうです。

私たちのような色んな映画が見れる世代の人間が見ても、「ふーん、で?」ってなってしまうんですけどね。

2011年に公開された『ヒューゴの不思議な発明』では、この『ラ・シオタ駅への列車の到着』を初めて見る人たちの反応を描いていますが、スクリーンに映る機関車がまるで自分のところに近づいてくるかのように感じていました。
動いていることで立体的に見えて、現代の3Dのような感覚だったのかもしれませんね。

そして映画に物語が組み込まれる

物語の画像

そんな『ラ・シオタ駅への列車の到着』の公開から7年後、ジョルジュ・メリエスという元マジシャンが手がけた『月世界旅行』が公開されます。
この映画が、世界で初めて物語構成を持ち、複数のシーンで構成された映画になりました。
それまでの映画は、映画というよりも記録映像というもので、物語があったり、さらには場面が変わるなんてことはありませんでした。

しかし、この『月世界旅行』で、映画にはじめて「物語」が取り入れられたんです。
この作品を手がけたジョルジュ・メリエスは世界で最初の職業映画作家となり、このあとも数々の映画を発表していきます。

こうして白黒映画にも物語が組み込まれるようになり、さらにアメリカの映画監督D・W・グリフィスが『國民の創生』を撮り、現代にも残る撮影技法の基礎を築き上げました。

その後、今でも有名なチャールズ・チャップリンなどが映画を製作していくのですが、この時点ではどの作品も「声」が付いていません。

映画に「声」が付いて、現在も続く映画の形に

吹き替えマイクの画像

「声」付きの映画が登場するのは、『月世界旅行』から25年後の1927年。

アメリカで公開された『ジャズ・シンガー』という映画からでした。

世界で始めて声が付いた『ジャズ・シンガー』での最初の台詞は

「待ってくれ!待ってくれ!お楽しみはこれからだ!」

この台詞が映画史上最初のセリフとなり、現在も続く映画史の幕開けとなったんです。
いまも続く声の付いた映画の歴史が、「お楽しみはこれからだ!」という台詞で始まったところがカッコいいですよね。

その後、主流だった声の無いサイレント映画から、声の付いた映画が主流となっていきました。
当時の映画界の様子は、ミュージカル映画『雨に唄えば』でも描かれています。

さらに、1935年に世界初のカラー映画『虚栄の市』がアメリカで公開されました。

映画史に残る傑作『市民ケーン』が登場

1941年には『市民ケーン』という白黒映画が公開され、より発展した映画の撮影技法が登場します。

この『市民ケーン』は、スティーブン・スピルバーグをはじめ数多くの著名な映画監督に絶大な影響を与え、現在でも《映画史上最高の傑作》と呼ばれています。
この頃、日本ではあの黒澤明が映画監督としてデビュー。

そして1950年には、世界のクロサワと呼ばれるきっかけとなった、日本が生んだ名監督・黒澤明の『羅生門』が公開されました。

白黒映画おすすめの名作10選

それでは、白黒映画で魅力あふれるおすすめの名作をご紹介します。
初心者の方にもぜひ見て欲しい作品ばかりです。
いままでに無い、新しい発見があると思います!

ラ・ラ・ランドが好きなら必見『カサブランカ』

まずは、特に男性の方にオススメしたい、白黒映画で贈る最高に情熱的なラブストーリー『カサブランカ』です。

ある男が、突然いなくなった、かつて愛していた女性と偶然再会するところから物語は始まります。
ハンフリー・ボガートが演じる主人公のリックと、イングリッド・バーグマンが演じるイルザは、とても愛し合っていました。
ところが、2人は離ればなれになってしまい、数年後に再会。
だけど、再会したらその女の人は実は…という、ちょっとワケありな恋愛関係を描いた映画なんですね。

二人の愛を表す言葉として登場したのが、『カサブランカ』を見ていなくても多くの人が聞いたことがあるであろう「君の瞳に乾杯」というセリフです。

現代で使うと逆にダサく感じるかもしれませんが、この映画でみると、やっぱりカッコいいんです。
それと、ちょっとワケありな女性を演じるイングリット・バーグマンがとにかく美人。
それだけで映画に見惚れてしまいます、いやホントに。

ちなみにこの映画、近年日本でも話題になり大ヒットを記録した映画
『ラ・ラ・ランド』が好きな方は必見です。
実は『ラ・ラ・ランド』のいたるところに、この『カサブランカ』の要素が散りばめられており、この『カサブランカ』を見ていると、『ラ・ラ・ランド』も10倍楽しめます!

(公開:1942年/製作国:アメリカ合衆国)

「カサブランカ」動画配信サイト
U-NEXTビデオマーケット

ローレン・バコールが美人すぎる『三つ数えろ』

続いては、主演のローレン・バコールが美人すぎる『三つ数えろ』です。

イングリッド・バーグマンもそうですが、主演の女優が美人すぎる映画として個人的に推したい作品です。
あと、カサブランカと同じくハンフリー・ボガートが主演を務めています。

とはいえ、お話はラブロマンスというよりも、ハードボイルドなミステリー映画です。
ボガートがカッコいいんだなあこれが!
それと、美人ながらも当時から特徴的と言われていたというローレン・バコールの声にも注目して欲しいですね。

話としては、犯罪モノが好きな方にオススメしたい作品ですね。
内容的にあまりネタバレはしたくないですが…「すごい!」って思うと思います!

(公開:1946年/製作国:アメリカ合衆国)

「三つ数えろ」動画配信サイト
U-NEXT

最後の手紙にきっと涙する『チャップリンの失恋』

映画「チャップリンの失恋」の画像

3つ目は、あの有名な喜劇王チャールズ・チャップリンの映画から『チャップリンの失恋』をご紹介します。

チャップリンが演じる放浪者が、ある牧場の女の子に一目惚れをしてしまい、
牧場で働き始めてどうにか気を引こうとしていきます。
しかし、実は彼女には婚約者がいて……というお話です。

最後に放浪者が残す手紙に書かれたメッセージとても胸に染みます。

特に男性の方は胸に来るものがあると思うので、ぜひ見ていただきたいですね。

(公開:1915年/製作国:アメリカ合衆国)

「チャップリンの失恋」動画配信サイト
ビデオマーケット

ロリコンの名前の由来にもなった『ロリータ』

4つ目にご紹介したいのは、「2001年宇宙の旅」「シャイニング」などで知られるスタンリー・キューブリック監督の白黒時代の代表作の一つ『ロリータ』です。

「ロリータ・コンプレックス」(通称:ロリコン)の名前の由来となった小説を原作とした映画なんです。

とある中年の男が、ロリータという名前の少女に一目ぼれをしてしまうという、まさにロリコンなお話。

しかし、そこはキューブリック監督。
エッチなシーンはありませんが、タイトルに反してサスペンスにも似た展開に釘付けになると思います。

上の画像はカラーになっていますが、本編はちゃんと全編白黒です!

(公開:1962年/製作国:イギリス・アメリカ合衆国)

「ロリータ」動画配信サイト
U-NEXTビデオマーケット

日本を代表する黒澤明の名作『羅生門』

いわずと知れた日本が生んだ名監督黒澤明の代表作『羅生門』。

これまでにない白黒映画の撮影技法で、美しくも、えぐるように人間のエゴを描いた傑作です。

黒澤明監督といえば、世界中の映画監督に大きな影響を与えた二十世紀最大の巨匠と呼ばれる三人の監督のうちの一人。
この「羅生門」は特にファンも多く、影響を受けたと語る映画監督はたくさんいます。
スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスといったハリウッドのトップに君臨する映画監督は、特にファンを公言していますね。

日本の映画ですし、白黒映画を知る上では必見の作品です!

(公開:1950年/製作国:日本)

「羅生門」動画配信サイト
U-NEXT

世界で一番人気の日本映画『東京物語』

東京物語の画像

日本が世界に誇る映画監督は黒澤明だけではありません
この『東京物語』を手がけた、小津安二郎監督もその一人です。

日本家庭の風景、独り立ちした家族との関係……。
現代日本でも通じる、家族の関係を美しい映像とともに描いた日本を代表する名作です。

実はこの映画、「映画監督が選ぶ史上最高の映画ランキング」という英国映画協会が行ったランキングで、堂々の第1位を獲得。その他の様々なランキングでも登場する、まさに日本が生んだ名作の一つなんです。

全映画のランキングでトップに君臨するなど、その人気ぶりは黒澤明監督の名作たちを追い抜くほど。白黒映画ならではの美しい映像と、時代を感じさせない物語を、ぜひ堪能してください。

(公開:1953年/製作国:日本)

「東京物語」動画配信サイト
Hulu

黒澤明にも影響を与えた『荒野の決闘』

7つ目は、西部劇映画の名作『荒野の決闘』。

世界中の映画監督に影響を与えた黒澤明監督自身が影響を受けたと語る、アメリカの西部劇映画の神様とも呼ばれるジョン・フォード監督の作品です。

ジョン・フォードの作品の中でも、『荒野の決闘』は黒澤明監督が選ぶ100本のうちの一つに選ぶほどお気に入りの映画。

実際にアメリカ西部のアリゾナ州で起きた「OK牧場の決闘」をもとにした作品で、実在した伝説の保安官ワイアット・アープとクラントン一家の戦いを、詩情溢れるドラマ作品として美しい映像美で描いています。

(公開:1946年/製作国:アメリカ合衆国)

「荒野の決闘」動画配信サイト
U-NEXT

数多くの映画監督が影響を受けた『野いちご』

日本の黒澤明らと並び、二十世紀最大の巨匠と呼ばれる三人の映画監督のうちの一人。
スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシ、スタンリー・キューブリックにまでも影響を与えた、スウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンの名作『野いちご』。

ベルイマンの作品は、卓越した人間の心理描写と映像美が特徴で、中でもこの『野いちご』は、ベルイマンの最高傑作とも呼ばれています。幻想的なシーンを織り交ぜながら、人生の豊かさや人の優しさを描いた名作中の名作です。

『野いちご』と同じく、ベルイマン監督の初期の名作の一つに数えられる『第七の封印』と『処女の泉』もよろしければぜひ!

(公開:1957年/製作国:スウェーデン)

「野いちご」動画配信サイト
U-NEXT

二十世紀最大の巨匠の代表作『道』

日本の黒澤明、スウェーデンのイングマール・ベルイマンと並び、二十世紀最大の巨匠と呼ばれるイタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニの代表作『』。

大道芸人の男とある女の物語。現代でもイタリア映画の代表作として君臨し、人間を描いた作品としていまなお世界中から高い評価を受けている名作です。

主題歌は、フェリーニの監督作の多くで音楽を担当しており、『ゴッドファーザー』でも知られるニーノ・ロータが手がけています。ちなみにこの曲は、2010年のバンクーバーオリンピックでフィギュアスケートの高橋大輔選手が競技中の音楽に採用し、日本人選手では初の銅メダルを獲得しました。

映像の魔術師とも呼ばれた、黒澤明やベルイマンと並ぶ二十世紀最大の巨匠の名作はぜひとも見ていただきたいです!

(公開:1954年/製作国:イタリア)

「道」動画配信サイト
U-NEXT

映画史上最高の傑作『市民ケーン』

最後は、「白黒映画の歴史」でも少し触れた『市民ケーン』です。
そこでも書いたとおり、映画史上最大の傑作と呼ばれ、アメリカの新聞紙や雑誌で、プロの映画監督や評論家がつけた、様々なランキングで1位の常連となっているのが、この「市民ケーン」です。

なにが凄くてそんなに評価されているのかというと、今ではよく見る映画の技法がほぼ初めて巧みに使われた作品だからなんです。

例えば、物語が過去を振り返るところから始まる、というのはよく見かけますよね。
「タイタニック」や「スタンド・バイ・ミー」みたいな映画がそうです。
この、時系列を変えて始める手法は「市民ケーン」がはじめて。
当時の映画界において画期的だったそうです。

他にもローアングルの撮影や長回しの撮影など、今では普通に使われている撮影技法を確立させたところが、高く評価されている理由なんです。
いま見ても、物語・映像ともに圧巻の作品です。

(公開:1941年/製作国:アメリカ合衆国)

「市民ケーン」動画配信サイト
U-NEXT

白黒映画は若い人にもおすすめしたい名作ばかり!

白黒映画はおすすめの画像

今回はこの10作品を紹介させていただきました!

白黒映画っていうと、ちょっとカタいイメージがあって敬遠しがちかもしれませんけど、実際はいま見ても面白いし、決して難しい話というわけではありません。

いずれもコアな映画ファンの中では有名なタイトルなので、見ておくと映画ファンから一目置かれる存在になるかも……?

ご覧になる場合、「U-NEXT」が一番見れる作品数が多いのでオススメです!

今回は紹介していませんが、第1回のアカデミー賞で作品賞を受賞した「つばさ」や、バスター・キートンの「大列車追跡」なども配信されています。
邦画でも、黒澤明作品はもちろん石原裕次郎が出演する作品まで幅広く抑えられています。

もちろん、最近の映画も配信されています!
バットマンなどDCコミックのヒーローが登場する「ジャスティス・リーグ」は、BD&DVDの発売と同時に配信されましたし、「キングスマン ゴールデンサークル」はデジタル先行配信がされました。
新しい映画も幅広く、たくさんの作品を配信していますのでご安心を!

そして、白黒映画もご覧いただけると幸いです。

いろんな映画を見ると人生も豊かになります。
現代のカラー映画だけじゃなく、白黒映画もぜひ見てみてください。
きっと、あなたの人生をプラスにしてくれる一作に出会えます!

U-NEXT
料金月額1990円(税抜)
無料期間31日間
支払方法クレジットカード
携帯支払(ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル)
U-NEXTカードほか
特徴映像65,000本以上見放題
雑誌70誌以上読み放題


・白黒映画に関するおすすめ記事
白黒映画の名作10選!味のある名作映画をもう一度

関連タグ

動画配信サービス(VOD)のお得情報!

合わせて読みたい